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排水管工事
寒い日が続いたかと思うと春のように暖かくなったり、定まらぬ気候です。
今年に入って毎週末に、かねてより計画しておりました、医院の排水管工事を行っています。
開院から45年近く経過しているために、排水管の劣化で、階下に水漏れ事故を起こしてはいけないと、全交換する工事です。
床から階下の天井裏に穴を開け、古い排水管を撤去し、新しい排水管を設置するという大掛かりな工事になりました。
流しも新しいものに交換し、すっかりきれいになりました。
毎週現場監督に立ち会って、少々くたびれましたが、心配事がひとつ解決したことで、とても気分がよくなりました。
階下の天井裏へ貫通した部分から、縦配管へ至るまでに勾配をつけながら、配管してゆく職人さんの手際のよさには感心するものがありました。
また職人さんの専門性は、とてもはっきりしていて、床にドリルで穴を開ける職人、配管工、左官、大工、床タイル職人、ペンキ職人、
それに彼らを指揮する現場監督と大勢で工事をしてくれました。
今回の工事で感じたことがひとつあります。
それは、切った古い配管の中を見せられたときでした。老朽化で、なんと管の3/4程が塞がっていました。
職人さんいわく「このままだと後数年でどこかが完全に詰まって、あふれ出るところでしたね。」ということでした。
やってよかったと思うと同時に、自分の血管のことを考えてしまいました。
60年もの間交換していない血管はどうなっているのだろうということです。
体のどこかで血管が狭窄したり、血管の壁にカスがついたりしていると思われます。
これが何かの拍子にはがれて、血液の流れと一緒にどこかへいって詰まると大変なことになってしまいます。
ただ、幸いなことに体には自己修復機能が備わっており、血液の流れを良くしてくれたり、
血管網があってバイパスを作って細部までの循環を保ってくれたりしています。
また血液をさらさらに保つことで、流れがスムーズになって血管の内壁をきれいにしてくれてもいます。
特に取替えの効かない太い血管でこの機能が十分に発揮されるよう、
食生活に気をつけウォーキングなどの適度の運動を心がけるようにして過ごしたいと思いました。
先日受けた人間ドックの結果は良好でしたので、これからも自分の体を大切にしていこうと肝に銘じたしだいです。
その意味でも今回の工事をしてよかったと思いました。
新しくなった環境で気分一新し、これからも診療に励みたいと思います。
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