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 コラム 第120回      2014. 6. 27

十年一昔のお話

  梅雨の季節がやってきました。 雨が続いてジメジメと鬱陶しい気分になりますが、アジサイの葉っぱの雨滴が、合間に射す太陽に反射してきらりと光るのが好きです。 6月生まれのせいか、この季節はそんなに嫌いではありません。 ただ今年はいつもの梅雨とは少し違い、雨の降り方が激しい気がします。 これも温暖化のせいなのでしょうか。

  今年に入ってから立て続けに大学、高校の学年会があり今週末には中学の学年会も予定されています。 還暦を迎えたのを節目にみなが集まろうという気持ちになったのでしょう。 高校の同期会は20年ぶりだったのですが、懐かしい顔ぶれにも年月の経過を感じつつ、時を忘れるひと時でした。 今はもう廃校になってしまった都立大学付属高等学校は、建学当初から自主独立の精神が強く、自由な校風の学校でした。 東横線の都立大学駅を降り目黒通りを渡って坂を上りきったところにあった、都立大学のキャンパスの一角にありました。 陸上競技場、野球場、プール、テニスコート、体育館、図書館は大学と共有で使っていました。 昼食も大学の生協に行ったり外のラーメン屋や喫茶店に行ったりして食べていました。 私は、柔道部でしたので詰襟の制服がほとんどでしたが、特に服装に決まりはなくほとんどの生徒は私服で通学していました。 高校生なのにまるで都立大学の学生のようにしていたのを思い出します。

  そんな学校も、都立大学が八王子に移転して首都大学東京に名前が変わった後もしばらくはそのままでしたが、 中高一貫教育の6年制の学校へと生まれ変わり、名前も東京都立桜修館中等教育学校として平成18年に開校しました。 大学のあったところは、目黒区の施設になって目黒心身障害者センターあいアイ館になっています。 そして、プールとテニスコートのあった場所は、歯科診療所になっていて、以前見学に行ったとき感慨深い思いをしたことを思い出しました。

  十年一昔といいますが、私がこのコラムを書き始めて今回でちょうど10年が経ちました。 始めたのがつい最近のように思いますが、10年経つのはなんと早いことでしょう。 人生もあっという間の60年です。一日一日を大切にまた新たな、10年目へのスタートにしようと思います。


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