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 コラム 第149回  2016. 11. 28

急に冬になりました

  すがすがしい秋を満喫する間もなく、冬になってしまいました。 11月の降雪は、東京都心でも54年ぶりとのことで、驚いています。 そんな中、例年より早く、インフルエンザの流行が始まっているようです。 うがい、手洗いを励行しましょう。

  早いもので、今年も残り1ヵ月になりました。 何かと忙しい時期になると、歯磨き習慣が疎かになりがちです。 すると、いつもは何ともない歯ぐきに、歯との境目から問題が生じてきます。 そこで、また歯磨きを頑張れば問題ないのですが、放置していると、そのうちに歯肉炎から歯周炎へと移行してしまいます。 歯肉炎と歯周炎の違いは、簡単に言うと歯を支えている骨の吸収が有るか無いかです。 年齢とともに歯ぐきが退縮して歯根が露出してくるのも、長い年月をかけて歯を支えている骨が少しずつ吸収されてくるからなのです。 エナメル質に覆われていない歯根の部分が露出してくると、歯磨きのときにしみることもあります。 歯の中心部には、歯髄という組織があってこの中には、痛みを感じる神経や、刺激によって象牙質を作ってくれる細胞が含まれています。 この細胞を活発にして歯の中心に向かって象牙質を作ってもらうためには、よく噛んで食事をすることと、きちんと歯磨きをすることが大切です。 そしてその後は、よくうがいをして食物の残渣を洗い流すとよいでしょう。

  この時期、冷たい水で歯磨きやうがいをすると、歯がしみて手加減をしてしまいがちですので、ぬるま湯でなさるとよいでしょう。 また、以前のコラムで、手磨きだけでなく機械磨きの検証中だと書きましたが、歯と歯の間に隙間のある方には音波ブラシの使用をお勧めします。 歯と歯の隙間の歯垢は、音波ブラシのほうがよく取れるように思います。 若い方で、歯と歯の間が歯ぐきで埋まっている場合には、電動ブラシが良いかもしれません。 これはあくまでも私の感想ですが、参考にしてください。 そしてその後は、よくうがいをして食物の残渣を洗い流すとよいでしょう。

  よく歯を磨いて歯垢を取り除き、炎症のない口腔粘膜を維持することで、インフルエンザウイルスの侵入も食い止めましょう。 忙しい師走を元気に乗り切りましょう。


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