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 コラム 第156回  2017. 6. 29

歯科健診のお話

  梅雨の頃、曇天が続きます。春が短くもう夏の暑さかと思ううちにやはり梅雨は巡ってきました。 しかし、ゲリラ豪雨で冠水する地域もあれば、夏の水不足に備えて取水制限をするところもあって、どこかいつもの梅雨とは違うように思えます。

  新年度に入り3カ月が過ぎようとしています。 企業では総会などが終わり、新入社員も仕事に慣れてきたことでしょう。 学校では新入生もなじんで新しい友人もでき勉学に部活にと大いに活動している時期でしょう。 企業健診や学校健診もこの時期に行うところも多くあります。 各家庭にも様々な健診のお知らせが届くのもこの時期が多いようです。 その中に歯科健診も各種あります。 自治体によって多少の違いはありますが中央区では、成人歯科健診、高齢者歯科健診、産前産後歯科健診は協力医療機関での実施になります。 大人だけでなく、就業前の1歳半健診と3歳児歯科健診は、保健所での健診になります。

   私もずっと中央区の歯科健診にかかわってきましたが、最近は、1歳半健診を担当しているとき、 1歳になったばかりの孫と重なって、お母さま方のご苦労が以前より判る様になりました。 私の子供が健診を受けていたころは、虫歯のある子が結構いました。 今は、3歳児歯科健診でも虫歯の無い子がほとんどになりました。その中で、虫歯がありますよと言われたお母さんの落胆する顔を見ると気の毒になってしまいます。 虫歯が4〜5本あって当たり前の時代は、乳歯だからまあいいかと呑気なお母さんも結構いらっしゃいました。 今では、保健所に健診を受けさせに来る親御さんには、そんな人はいらっしゃいません。 お子さんの成長のこと、特に歯並びや指しゃぶりのことをよく聞かれます。 そして、自分の育て方が間違っていないか、とても熱心に質問されます。

   保健所健診だけでなく、診療所での健診にいらっしゃるのもご自身の口腔に関するケアを一生懸命されている方たちです。 口腔内で気になることがありましたなら、どんなに些細な事でも構いませんので、行政からのお知らせが届きましたら、ぜひ積極的に予約を取って健診をお受け下さい。


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