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 コラム 第161回  2017. 11. 29

バイ菌に負けないぞ

  本格的な冬がすぐそこまで来ているような、この頃です。 インフルエンザの流行の兆しも、見えてきたようです。 片山歯科医院では、全員予防注射を済ませました。 乾燥注意報が出るほどですので、うがい手洗いはきちんといたしましょう。

  口腔内が乾燥することで、口腔内常在菌のバランスが崩れ、それが原因で思わぬ炎症が起きてしまうことがあります。 粘膜は常に湿潤状態にありませんと、上皮層が薄いため、かんたんに細菌感染を起こしてしまいます。 口腔粘膜には、多少の乾燥でもバリアーになってくれる粘液を出す粘液腺があります。 しかし、口腔清掃が不十分ですと、この粘液腺に細菌が侵入して粘液の出口をふさいで、炎症や感染症を起こしやすくなります。 このような事態を防ぐため、口腔清掃は大切です。口腔内を清潔に保ち常在菌のバランスを維持することが、全身の健康にとても大切だという事をお伝えしたいと思います。

  コラム第8回では唾液の話第9回では歯ブラシの話第134回では電動ブラシの話を特に書かせていただきました。 折に触れて歯磨き習慣の大切さをお話してきました。 虫歯や歯周病に代表される口腔内疾患は、ほとんどが細菌感染によるものだともお話しししました。 口腔清掃で、口腔内細菌のバランスを保つことが全身の健康の源だと言っても過言ではないと思います。 ヘルペスやインフルエンザに代表されるウイルス性疾患も弱っているところに入り込みます。 健康を維持するためにも、うがい手洗いに加えて口腔清掃を心がけましょう。


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