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 コラム 第175回  2019. 01. 30

新年に

 新しい年が始まりました。 今年はどんな年になるでしょうか。 平成時代が4月までで終わります。 振り返りますと、日本では戦争の無い平和な時代でしたが、多くの自然災害を経験した時代でもありました。 「未曽有の」とか、「想定外の」とか、という言葉をよく聞きました。バブル経済の崩壊もありました。 しかし我々は、その都度直面した困難を乗り越えてきたと思います。 辛く悲しい出来事ばかりではありませんでした。スポーツ界では、サッカーJリーグが出来たのも平成で、世界で活躍する選手も増え、ワールドカップ出場も常連になっています。 また、日本人のノーベル賞の受賞者が、平成だけで20人でした。 昭和の時代に積み重ねた成果が、平成の時代に受賞という形で実を結んだのです。 様々な分野で、世界の第一線で活躍する日本人が次々と出ています。 今の努力もまた次の時代へと受け継がれ、新元号の時代へとつながり、平成の時代よりも、もっと平和で穏やかであることを祈ります。

 片山歯科医院の平成時代を振り返りますと、元年に法人となり、新しい時代を歩んだ30年でした。 その間、絶え間なく進化する最新の歯科医療について多くを学び、取り入れ続けてきました。 近代臨床歯科医療が築かれ進歩した明治、大正、昭和の時代からは想像も出来ない程の変化が、平成の30年間に起こりました。 本院でも、診断、治療、製作に欠かせない最新器材の導入にも力を入れてきました。 次の時代は、今まで以上の加速度的な進化が起きようとしています。 もう既に、歯を削って型取りをするのも光学技術を使って撮影した画像をパソコン上で三次元的画像解析し、 ブロックを削りだして冠を作ったり、3Dプリンタで冠を作ったりすることも可能になってきました。 しかし、精度の面でまだまだ改良が必要な段階です。 このようなことは、父の時代では考えられなかった変化ですが、近い将来には当たり前のことになっているのでしょう。

 歯、歯茎や口腔内の病変をいち早く察知し、栄養補給の最初の器官である口腔環境の維持改善に最善を尽くすという歯科医療の目的はこれからも何も変わりません。 スタッフ一同、新しい時代に対応すべく努力してゆきたいと思いますので、今年もどうぞ宜しくお願い致します。



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