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 コラム 第177回  2019. 03. 29

デジタルの時代

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、まだ肌寒い日々が続いています。 両親の住んでおりました、群馬県榛名の梅林は、今が満開です。 しかし、桜の開花は、例年より多少早いようです。花冷えで、風邪などひかないようにいたしましょう。

さて、私はずっとガラ携を愛用していましたが、ようやくスマホを持つようになりました。 まだ慣れずに便利さと不自由さに翻弄されています。 専門誌を読んでいても、スマホをかざすとその記事の動画を見ることが出来るなど、数年前には想像もつかない時代になりました。

本院では昔から使いこなしていた機器を入れ替えて、ほとんどの物をデジタル化しました。 それらの機器のほぼ全てが、コンピューター制御で管理されたものや、パソコン上でデータの読み取り保存するものとなりました。 使いこなせるようになるまでには時間が必要ですし、また、思わぬトラブルが起きてしまう事もたまにあります。 こまめにバックアップしてデータ管理をしているのですが、保存したはずのものが見当たらないときには、とても焦ります。 もっとパソコンに詳しければ、あわてず対応できるのでしょうが、便利になった半面、トラブルの原因が分からず、自分で何とかすることが出来ない時には、ストレスがたまることもあります。 データ管理のメンテナンスを怠らない様にすることの重要性をしみじみと感じています。

しかし、カルテはアナログのまま開院以来の記録を保存しています。 保管棚から古いカルテを出し、黄ばんだ紙に細かく記された父や自分の文字を見ながら記録をたどり、 当時の患者さんの症状や治療経過、使用した材料などを確認して次の治療に活かしています。 大きな病院ではカルテも電子化されていますが、私は今後も紙のカルテにペンで記入していくつもりです。



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