感染予防に対する口腔清掃の大切さ
2月17日から医療従事者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。
ワクチンの接種における効果としては、感染しても発症を防ぐ効果や、発症しても症状が軽くすむ可能性があるということであり、感染しないというわけではありません。
国内でのワクチン接種数もまだ少ないため副作用についても未知な部分がありますが、
重症化になるリスクを下げられれば今よりも安心して生活を送れる日が来るのではないかと思っています。
ワクチン接種以外にも日頃からできる感染予防の方法があります。
それはお口の中を清潔に保つことです。歯周病原細菌などの口腔内の細菌が増えることにより、
細菌が産生するタンパク分解酵素によりインフルエンザウイルス感染を促進する事が知られています。そのため、
細胞に対する付着様式がインフルエンザウイルスと似た新型コロナウイルスの感染リスクも高くなるだろうと言われているからです。
また、マスクを着用する生活が当たり前になっていますが、マスクによる息苦しさから口呼吸になりやすく、
そうなるとお口の中が乾燥して歯周病・虫歯などの細菌が増殖しやすくなってしまいます。できるだけ鼻呼吸を意識してください。
緊急事態宣言が発出されているため受診を控えていらっしゃる患者様も多いと思いますが、
お口の中の健康を維持することは全身の健康を維持することにも繋がりますので、気になる事がありましたらいつでもご連絡ください。