生活習慣病

院長のコラム  第12回 2005.6.20

6月に入ると肌寒かったり蒸し暑かったりで、体調のコントロールが大変です。先週私は、誕生日を迎え、52歳になりました。両親のおかげで、大した病気もせず元気に育ち、家内のおかげで健康を維持できている事に感謝します。最近は、「そのお腹何とかしなさい」と叱られながらも、美味しい物を美味しいと感じるのは健康の証しとばかりに、パクパク食べて元気に過ごしています。しかし、腹の出っ張ったのは内臓脂肪なのだから、ちょっと運動すればすぐ落ちると家内の忠告を無視しつづけていた結果が、とうとう皮下脂肪の塊をわき腹に抱え込んでしまったのです。

これにはさすがの私も反省しきりです。和食、洋食、中華、ビール、ワイン、ウィスキーに日本酒と口に入る物はなんでも好きな私です。どうしたら良いでしょう。皮下脂肪、体脂肪、コレステリン結晶、動脈硬化、高血圧、脂肪肝、肝硬変、糖尿病、脳梗塞、動脈破裂と次々肥満で起こる病気が頭を巡りました。
これらは、すべて生活習慣病といいます。

生活習慣病とは、個人の生活における習慣が原因で起こる病気のことを言います。肥満によってもたらされる病気のほかに、喫煙習慣、飲酒習慣による病気が有名です。これらは、その習慣を止めれば改善されるものですが、逆に習慣を怠っていた為に起こる生活習慣病もあります。その代表が歯周病です。歯磨きの習慣を怠っていると起きる病気です。 なぜ歯磨きを怠っていると歯周病になるのかは、先のコラムでお書きしましたのでお読みください。 皮下に脂肪が溜まったとか、歯茎が腫れたとか、たかがこれぐらいと考えてしまうからいけないのでしょう。昔より硬い物がかめなくなってきた方はいらっしゃいませんか。そんな方は、今からでも歯磨き習慣をつけて頑張ってみてください。2週間で歯茎がずいぶん引き締まってきます。

肥満も注意が必要ですが、中でも最もいけないのが喫煙習慣だそうです。ですから不規則な生活をして、食べ過ぎて、煙草を吸って、酒を飲む、挙句の果てに歯を磨かない、どうやらこれが最悪のようです。 生活習慣病は、別に贅沢病とも言われています。先進国においては、欲しい物は何でもすぐ手に入る今の時代を、何時の頃からか飽食の時代と言うようになりました。また昔は中高年になってから現れる病気と言う事で、成人病とも呼ばれていました。 しかし最近では、若年性○○と言うように、10代や20代の若者の間でも深刻な問題となってきています。これは早期の治療をしませんと、後に重篤な状況になってしまいます。早期に治療をすれば、元もとの基礎代謝能力のおかげですっかり良くなります。

困るのは、私達50代くらいになって現れるいわゆる生活習慣病なわけです。悪習癖を無くせば良いわけですが、これがなかなか大変なわけで、長年身に染み付いた習慣を変えるのは余程の努力が必要でしょう。好きな事を止める事はストレスではありますが、自分の健康のためだと頑張るしかないようです。
私も、やせるよう頑張りますので応援宜しくお願いします。歯磨き習慣をつけたいと思っておられる方、応援します。また禁煙したいと思っておられる方、応援します。ご自分の健康の為に、一緒に頑張りましょう。

私のコラムも、今月で丁度1年になりました。
皆さんに私の思いをお伝えしようという目的で始めた事ですので、あっという間の12回でした。当然今後も続けていくつもりでおりますので、応援よろしくお願いします。

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