舌のお掃除
前回のテーマ「味覚」に関連して、舌のお話を・・・
ご自身の舌を前方に出して、鏡で見てみてください。どんな色をしているでしょうか。
健康な舌は、淡いピンク色をしています。
ところが舌の表面に垢のようなものが付着して、白色や黄色っぽく見えることがあります。これを舌苔と言います。
舌苔は細菌や食べかす・口の中の粘膜が剥がれ落ちたものなどで構成されていて、舌の表面にある乳頭に付着します。正常な状態の舌でも舌苔は薄っすらと付着していますが、これが蓄積され分厚くなると口臭の原因となります。また味蕾が覆われてしまうと味覚障害を引き起こしますし、誤嚥性肺炎の原因となることもあります。
ですから舌も適度な清掃が必要になってきますが、粘膜なので過度に擦ると傷がついて逆効果となってしまいます。舌ブラシや軟らかい歯ブラシを舌の奥から前方へ動かして優しくぬぐうようにします。ブラシで3回ほどこする程度で大丈夫ですのでやり過ぎないように注意してください。
健康に美味しく食事も楽しむために、一度ご自身の舌を見てみてはいかがでしょうか。
当院にも舌専用のブラシをご用意しています。使用法も併せてご説明いたしますので、気になる方はお尋ねください。