空気がカラカラ

今月に入り、長引く大寒波の影響で日本海側では大雪の被害が心配される日が続いています。
一方で、こちら東京は空気がカラカラ。毎日のように乾燥注意報が出され、火災のニュースも頻繁に報じられています。
肌や眼の乾燥が気になる方も多いのではないでしょうか。私たち歯科医療従事者は特に頻繁に手を洗いますし、診療の際には目を見開いて集中していますので、手指の乾燥にも眼の乾燥にもとても悩まされます。

歯科医院を受診される患者さんの中には、唇が乾燥していて大きく口を開けるとピキッと割れて出血してしまう方が時々いらっしゃいます。
出血してしまうと痛みも伴いますので、ぜひ日頃からリップクリームで保湿を行ってください。それでも乾燥が気になる場合は、保湿剤を塗ってから診療を開始させていただく場合もあります。

また、この先は花粉の飛散も気になる季節に入っていきます。花粉症により鼻の調子が悪いと、どうしても口呼吸になりがちです。その状態で歯科治療を受けると呼吸がしづらく苦しくなったり、むせやすくなったりしてしまいます。
口呼吸が続くと体内に花粉やウイルスが侵入しやすくなり、花粉症の悪化や感染症のリスクも高まります。口の中は乾燥によって細菌が繁殖しやすい環境となり、虫歯や歯周病の進行に繋がってしまうこともあります。
ですから、つらい花粉症は放置せず薬の内服などで少しでも症状を和らげましょう。

この季節に検診時期を迎える方、花粉症でつらいようでしたら少し予定をずらしていただいても構いません。その分、ご自宅での口腔ケアはしっかり行なってください。
治療を受ける際にはなるべくお口に水が溜まらないようにしたり、こまめに口をゆすいでいただくなど対応を行います。
歯科受診がつらく苦しいものとならないよう、一緒に工夫していきましょう。